私の周りの夢100姫たちの中にも、なんだかんだで自分の推し王子のいちばん好きな立ち絵は一番ベーシックな姿、いわゆる恒常未覚醒（以前はガチャ王子以外にも「恒常」という言葉を使うのは不正確だったが、いまや報酬王子もドロップクエストが恒常化しているので問題ないだろう）の姿だという人は多い。私自身もそうである。 恒常未覚醒は姫と王子が出会った時の姿であり、そしてその王子の「ベース」とあらゆる「可能性」の両方が詰まっている。だからいいのだ。私は彼の性格のいろんな相がちょっとずつ表れているあの表情も大好きなのだが、今回は特に服装についての話に絞って語る。
カミロさんの恒常未覚醒衣装の色は、基調は白で、そこに紫寄りのネイビーを組み合わせ、そして差し色にターコイズ寄りの水色。さらには金色の装飾。これらが今後どのバージョンでも、ほぼ一貫して彼の服装に使われる色の組み合わせになっている（青系の色が含まれない恒常月覚醒とそのアレンジである「気高き翼」の月覚醒や、赤と黒という珍しい色をあえて大きく取り入れた「薄明」の太陽覚醒などの例外もある）。
恒常未覚醒の衣装はとりわけ「白」の占める面積がかなり多く、彼自身、あるいは彼の属するアルビトロという国のあり方や神聖さを象徴する色であることを考えれば当然ともいえる。そしてその服のデザインもまた、とても象徴的。
白いシャツにネクタイ（これはその後のどの限定でも必ず1種は見られる、彼の服装の基本だと思われる）は、生真面目さと清廉潔白さ、それと「働く大人の男性」のイメージを喚起させる。上に羽織ったコートは肩章や飾緒といった軍服のデザインをベースとしながら、聖職者や修道士を思わせるフードとケープも付属している（個人的にはこの軍服×修道服の雰囲気は、中世の「騎士団」のイメージに結びつく）。
それに加え、半袖のコートの下から除くピッタリした七分袖のアンダーシャツや、白いズボンをブーツの中に入れたスタイルには何となく野球のユニフォームっぽさもある。要するに「高く神聖な生まれと地位を持ち、働く大人の男性であり、戦う男性でもあり、そしてスポーツが好きである」という要素が、すでにこの衣装デザインの中に表れているのだ。カミロさんというキャラクターの持つあらゆる属性をもりもりに盛って表現しているのがこの衣装なのである。だから私はこの服が好きだ。
なおケープ部分の特徴的な十字架はエンゼとアルビトロの王子たちの衣装に必ずみられる装飾だが、そのアレンジが皆違う。カミロさんの場合は、原則として真ん中に薄い水色の宝石がついている。これはそれぞれの王子（あるいはその家）をあらわすエンブレムとか家紋のような枠割を持つものではないかと思う。彼の服に使われる差し色の明るいターコイズは、この石に合わせたものだろう。宝石の種類はおそらくアクアマリンではないかと思うのだけど、どうだろう。私はそう思っておくことにする。
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